ハンドメイド作家さんの為の売れるお店講座

店舗やイベントに出展される作家さんを、企業やショールーム、店舗などを手がける装飾のプロがサポートします!

高さと幅、奥行きの使い方

ディスプレイの小物についてたくさん書いてきましたが、今日からは高さや幅をどう使うのが良いかについて考えてみます。



イベントで用意してあるテーブル。
一般的にはこんな感じのタイプが多いです。

幅は、1200mmか、1800mm 
奥行きは、 450mmか、600mm


余談ですが、アパレル、雑貨業界では、洋服のサイズの流れから、
センチ=cmで表すことが多い。(1.2mとか、30cmとか)
建築、インテリア業界では、ミリ=mm
なので大工さんとか、電気屋さんには、ミリで説明したほうがわかってもらいやすいです。


テーブルはインテリア用品なのでミリで説明します。


本題に入ります。
いつも思うことがあります。
イベントの出店用のテーブルは高さが低い。



一番見やすい高さは、女性の場合、900~1200mm
イベントなどで用意されている一般的な会議テーブルの高さは、700mmくらい。
これは座るための高さです。どう考えても低い。


目の高さではなく、少し下を見るか、場合によってはしゃがまないと取れないものがあったりします。


まるまる上げ底したいくらいですが、奥行きも生かしたいので、一番手前が70cm。一番高い台が110cmくらいに奥行きを使って高低差を出した方が視線の誘導がスムーズです。


女性の場合、1300mm以上の高さにして大きなものを置くと、出展者の顔が見えなくなってしまうので、お客様とお話できる隙間は空けてください。



奥行きは、450mmか、600mm
450mmの場合は、2段のひな壇で、600mmの場合は2~3段で高低差をつけると商品が見やすいです。
小さなものは、ひな壇の上にアクリルひな壇を置くのもおすすめです。


ひな壇にするメリットは出展者側の手元に空間ができることもあります。
お釣りや、商品を入れる袋などを見せたくないものを上手にしまうことができます。



まとめると


・会場に用意してあるテーブルは高さを事前にチェックする。
・高さが、600mmくらいなら、ひな壇を用意するか、何か台を使って底上げする。
・奥行きは、450mmの場合、平置きでも良いが、600mmの場合、奥のものは取りにくいのでひな壇か、高さのある台を用意する。



作品や商品を見やすい高さ、手に取りやすいレイアウトで展示することは言われて見たら当たり前のことですが、意外と取りにくい、低すぎるブースが多いように思います。
基本的なことですが、とっても大事です。



明日から1週間くらい出張します。名古屋とか。
しばらくおやすみさせていただいて帰ってきたらまた再開しますね!

アイキャッチの方法

アイキャッチの方法


アイキャッチ、大事です。
人という生き物は、まず目立つ色、そして違和感のある形、動くものを目で追います。


作品を見ていただくためには、何かで目を惹きつけることが大事。




ブースの世界観で目立っている、
ピンクの小物ばかりを置いている、
同じ種類のぬいぐるみばかり。
置いてあるのは生みたて卵だけ。


など分かりやすいブースの場合、そのままでも良いかもしれません。



ぱっと遠目に見て何が置いてあるのかわかりにくい場合、
高い位置に目立つものを。
お店の看板や、150cm~200cmの高い位置に何か置く。
(看板、フラッグ、風船など)


例えば風船。水玉とかキャンディ型、ハートなどたくさん可愛いのがあります。
軽くて風に揺れて高いところで目立ってくれます。
ヘリウム式でなくても枝や看板や壁につけたりもできます。

モノトーンとか

組み合わせによってはシックなイメージも作れます。




色で他と差をつける
モノトーンの作品ならばクロスや下に敷く紙をカラフルな色にしてみる、など


これは私がディスプレイしました。
商品は、"マッチ"です。
小さくて、みんなが知っているものなので、そのままだと目立たない。


    

イメージは、ブルックリン。
古くからある工場が、アーティストのアトリエになっていたり、昔からあるものがお洒落に再発見されている街、というイメージとマッチを重ねてみました。
ディスプレイイメージは妄想力が必要です。


壁紙をマスタードイエロー、棚を古材に什器にカゴやアンティークの木箱などを使って植物を置いています。



光を使う
キラキラしたもの、遅い時間や室内ならばLED
アクセサリーや石など乗せるととてもキレイです。
照明が届かないブースの場合も美しく展示できます。
アクリルと素材感が合います。



動くもの
ターンテーブル(回転台)、風で揺れるストールなど



または光って回るもの。




要は、ぱっと目立つにはどうしたらいいか、を考えてみてください。
もちろん、出展者自身は一番目立つアイキャッチです。
自分自分もコーディネイトして。




食品の展示会で、麦わら帽子に黒いネットをつけて商談をしている人たちがいました。
スーツ姿の人ばかりの中で、遠くから見て何だろう?
と思っていたら、蜂蜜の会社でした。


サラリーマンスーツに麦わら帽子、そして黒いネット。
しかも人間なので常に動いています。違和感で見てしまう。
たくさんの蜂蜜の会社が出展していましたが、その会社の蜂蜜だけ覚えています。


まとめます。


・作品、商品を発見していただくために、アイキャッチが重要。
・色・形・動くもの・光るもの、大きいものなど、ぱっ、と目をひくこと。

ビューティーワールド2019

美容について。


実はあんまり詳しくなくて、化粧品に対するこだわりとかもないのですが、
時々美容関係のお仕事をいただきます。


オーガニックの化粧品イベントとか、メーカーさんの新商品の発表イベントとか。
ディスプレイはもちろん、お客様へのプレゼントや、インスタ映えするフォトスポットとかのご依頼も最近は多くなってきました。


今回のお仕事は、イオンを使ったドライヤーなどを作っていらっしゃるメーカー様。


クレイツイオンは、粒子の細かい粘土の様な土で、マイナスイオンを発生させて水を浄化したりできるすごい力を持っています。


"自然と現代のテクノロジー"をテーマに、
350角アクリルの中に、進化した自然の力を再現する世界観を作ります。


青は海・水  緑は山  赤は火山(クレイツイオンは火山から生まれています)


今回はブースの広さと比べて小さなスペースでの展示なので遠くから見ても目立つ様に、赤・青・緑の色をアイキャッチにしてみました。


本来は花器のガラスキューブとウォーターゼリーを使い、透明感と未来感を演出。
行灯*(あんどん)になっていて内照*(ないしょう)なので半透明のアクリル下からの光を受けてキラキラ輝く(予定)です。
今準備中。


透明感、高質感を出したい時は、光がとても大事です。


ビューティーワールド2019 
東京ビックサイトで5月13〜15日まで開催です。


https://beautyworld-japan.jp.messefrankfurt.com/tokyo/ja.html


行灯*(あんどん)
江戸時代から使用されている日本のあかり。


内照*(ないしょう)
内側から光っていること。